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プロスペクト理論から見る損失回避性

損失回避性

 

ここから、「損失回避性」について書きます。

まず、より理解を深めやすいようにカーネマンとトヴェルスキーが提唱したプロスペクト理論のグラフを紹介します。

このグラフは、プロスペクト理論のグラフの特徴を端的に表したグラフを僕が独自の値で作ったものなので、実験データなどは参照していません。

 

図の補足説明を加えると、縦軸が個人が感じる効用の変化の価値評価です。わかりやすく言うと、どれだけ嬉しかったか、あるいは悔しかったかということになります。

また、横軸が単位を付け忘れたのですが、個人が得た、もしくは失った金額 (単位: $) になります。

損失回避性とは?

 

「損失回避性」を一言で言い表すと、

 

私たちは、同額の場合、利益を得る満足度よりも損失を被る不快感の方が大きい!!

 

ということです。

図でいうと、横軸の -200$ と 200$ の部分を見比べるとよくわかります。

200$ 得た時の満足度が 25 であるのに対して、同じ 200$ でも失った時の後悔は 50 を超えています。カーネマンとトヴェルスキーの実験結果によると、利益の満足度よりも同額の損失による不快感は約 2~2.25 倍重く感じると言われています。

 

損失回避性から得られる教訓

 

要するに、私たちは変化する量が同じであれば、何かを得るよりも何かを失うことの方が精神的に大きな影響を受けるということです。

現実世界の具体例で表すと、ギャンブルをした場合などだとイメージしやすいかもしれません。例えば、5000円勝った時は、さほどうれしくないにも関わらず、5000円負けた時は結構痛手に感じたりします。

さらに、これは金額で測れるものにだけ当てはまるわけではありません。自分にとって大切なものを失った時のダメージが大きいことも損失回避性に当てまり得ると思います。

 

巷でよく、失ってから大事だったことに気づく…

というフレーズを耳にしますが、この損失回避性をもとに考えると、よく理解できます。

 

僕自身、周囲の大事な人・モノをしっかりと胸に刻んで生活を送りたいと考えています。

 

参考文献

大村敬一・俊野雅司(2014)『証券論』有斐閣

デヴィッド・ビアンキ(David W. Bianchi)(2016)『お父さんが教える 13歳からの金融入門』(関美和=訳)日本経済新聞出版社

丹羽由一(2016)『カイジから経済を学べ』日本経済新聞出版社

マッテオ・モッテルリーニ(Matteo Motterlini)(2015)『経済は感情で動く』(泉典子=訳)紀伊國屋書店

 

p.s.

Gardenia Project のメンバー紹介なども充実させていくので、いつでも遊びに来てください!

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